
■岐阜展
岐阜県南部の美濃地方で焼かれている織部焼は、緑の釉薬が生み出す濃
淡や流れが美しいと言われています。器の見所である「景色」は、見る
ものの想像に委ねられ、岐阜の豊かな森のようにも山のようにも変化し
ます。
北部の飛騨地方には、木と働き、木と暮らす文化があります。その起源
は、優れた建築技法で活躍した「飛騨の匠」が万葉集に詠まれるまで遡
ります。山林の木々は、匠たちの手を経て、産湯の桶から住宅まで手作
りされ、日々の暮らしと深く関わっていました。
岐阜県には、良質な和紙と竹を使った「岐阜提灯」、刀剣造りの心を受
け継ぐ「関市の刃物」、木肌を透漆でより美しくみせる「飛騨春慶」な
ど、現代の暮らしに合わせた機能性とデザインを追求する多くの産業が
存在し、同時に環境に配慮したモノづくりを目指しています。それは豊
かな「景色」を背景に持つからこそ進んでいる方向性なのでしょう。





